2007年6月14日木曜日

ドコモ2.0とF904i

ドコモ2.0でおなじみ904iシリーズのF904iは、3.1インチのIPS=フルワイド液晶を搭載しました。

視野角度は170度で、画面を横にすることでテレビとリモコンが1つになったようなスタイルでワンセグを視聴できます。

横画面時には、フルブラウザやドキュメントビューアも利用できます。

また、ドコモ2.0は、ディスプレイを振るだけで、事前に設定した操作が起動する機能を装備。

その他、1台の携帯電話で2つの電話番号とメールアドレスが使用できるサービス2in1(ツーインワン)、定額制の音楽ダウンロードサービスうた・ホーダイがあります。


さらにドコモ2.0搭載の904iシリーズは、セキュリティ機能では画面の人やグループ単位で情報を非表示にするプライバシーモード、パスワードを画面管理するパスワードマネージャー、おサイフでのケータイ対応サービスごとにロックができるICカードロックなどを入れ込みました。


また、ドコモ2.0搭載904iシリーズのF904iは、折りたたみ時のサイズが高さ108×幅50×厚さ22mm、重さは約138gで、サブディスプレイは約0.65インチとなっています。

この機種のメインカメラはオートフォーカス対応の有効320万画素CMOSカメラで、ボディカラーは、ボルドー、ノアール、ブランシェ、シャンパーニュの4色。

液晶は2.5インチで4:3のQVGA液晶で、ワイド番組を表示するときには映像の左右が切れた状態か、小さめのワイド表示になります。

番組の音声を文字に置き換えて画面に表示する字幕放送機能もあり、これなど電車の中などでイヤホンをせずにちょっと番組の内容を確認するようなときに便利です。

ドコモ2.0のツーインワン

ドコモ2.0のツーインワン(2in1)は、2.0として5月末に発表された新機種904iシリーズの機能のひとつです。

月々945円の追加料金で、携帯電話で二つの電話番号やメールアドレスを持てると言うのが目玉。

ドコモはツーインワンを評して、「仕事と私用の切り分けなど、二つの電話番号が必要な人が増えている」と自信たっぷりです。

ツーインワンの契約を伸ばせば2つめの番号は新規の契約となるため=現在約5268万件のドコモの契約数もかなり増える計算です。

また、動きを感知するセンサーを内蔵し、携帯電話機を振るなど、利用者が体全体を動かして遊ぶゲーム機能を搭載した機種もあります。


なおドコモ2.0は、904iシリーズハイエンドモデルとして、

モーションセンサー搭載のスリム&スライド端末三菱電機製の「D904i」、

3.1インチディスプレイとワンセグ、ヨコモーションを採用する富士通製のF904i、

3インチワイドVGAディスプレイを採用するHSDPA対応機NEC製のN904i、

進化したカスジャケとツーインワン、スリムでコンパクトなパナソニック モバイルコミュニケーションズ製のP904i、

タッチパッドデバイスとアクオスの映像技術を盛り込んだ3インチワイドツーインワン搭載のシャープ製のSH904i

以上の5機種を用意しています。

ドコモ2.0の戦略とは?

ドコモ2.0の2.0というものは、ブログなどでユーザーの参加を重視するネットワークサービスをさす、ウェブ2.0というところからイメージされたと言われています。

ドコモ2.0では、テレビのCMの本数を今までの3倍にも増やし、さらにイメージを変えるため俳優を8人も起用しました。

イメージを大切にするドコモ2.0は、広告では「ご覚悟ください」などといった言葉をわざわざ使い、他の通信事業者にケンカを売るようなやり方をしました。

これはイメージの逆転現象のようなものを狙っての、苦肉の策ではないかともささやかれています。

ドコモ2.0でのイメージ作戦はなかなか成功したとは言えません。

ソフトバンクには有名なインターネットのヤフーがありますが、この使い勝手のよさにはなかなか対抗するのは難しいものがあると言われています。

また、ドコモ2.0のイメージは結局ドコモで、イメージ戦略だけが先走ってしまいただの販売戦略になってしまったという感が否めません。

ドコモ2.0と言われても「?」としか思えず、理解できるのはせいぜいCMのキャラクターが変わったという程度ではないでしょうか。

これでは、広告代理店の独りよがりにしかすぎない、惨敗の結果になってしまったという感じです。

ドコモが、巻き返しのために作ったドコモ2.0というこのコピー、ドコモ2.0という言葉自体は良いと思いますが、何にしろそこから先のイメージが湧かない。これでは単なる言葉遊びではないか、という気がします。

2007年6月10日日曜日

ドコモ2.0の機能とCM

ドコモ2.0の独特の機能といえば、なんと言ってもモーションセンサーがついているというところでしょう。

振って遊ぶで有名な任天堂ウィーのような感じです。

ドコモ2.0は、これまでいくつもの不可能を可能にしてきたドコモの威信をかけて斬新なアイデアを元に作り上げられた携帯シリーズです。

ドコモ2.0は他社には絶対にマネのできない“ケータイ"として自信を持っています。

ドコモ2.0の904iシリーズではドコモの携帯の機能もここまできた!といった感じで、ドコモ2.0の機能は効率性と採算とともに考え抜かれたもので、ヤフー携帯と比べるとかなりお得な部分もあるようです。

価格で勝負というより、サービス、技術での勝負をドコモはこのドコモ2.0で実行しました。

ドコモ2.0の新機能では、モーションセンサーを搭載しましたが、それと同じ位斬新なアイディアだったのはテレビCMです。

KDDIのテレビCMに出ていた出演者まで出してきたあたりがスゴイですね。

これには、よほどのauに対するライバル心と、ソフトバンクのハリウッド俳優にも負けないとでも言いたげな手法をとっていますが、少し品格に欠けているなどの批判があるのも確かです。

とはいえドコモ2.0の機能で大事なことは、インパクトではないでしょうか。

とにかく挑発的な言葉でみんなを驚かせる、まわりの空気を一変させる。時には気を引くように、そして、いつのまにか人気の真っ只中にいる存在感を示すというドコモは、携帯世界の王者であり続けなければならないのです。

野球で言えば、読売ジャイアンツのような存在なのではないでしょうか。

ドコモ2.0のうた・ホーダイ

ドコモ2.0の使い勝手の良さは、タワーレコードなどが参加しているナップスタージャパン=洋楽を約150万曲聴き放題=の新サービスが利用できることです。

水道の蛇口をひねるように音楽がネットで聴き放題ということが売り文句。

これで3年間で100万人のユーザーを目指すということです。

1曲ごとや、アルバムごとに購入することが一般的な今までの他のサービスとは異なり、国内の総合的な音楽配信サービスとしては、初めての定額制を導入したことが特徴的です。

これによりドコモ2.0の音楽配信サービスの使い勝手の良さで、ドコモ2.0が他社を押さえて郡を抜くのではと考えられています。

音楽情報サービスなどを組み合わせたドコモ2.0では対応機種3台まで楽曲を転送できます。

このドコモ2.0の新サービスは、ナップスターウェブサイトにアクセスして、専用のソフトをダウンロードしてはじめて利用できるようになります。

PCでも、無制限に曲をダウンロードして、プレーヤーなどで聴くことができるNapster Basicが月額1280円で利用でき、東芝などの対応プレーヤーに楽曲を転送して持ち歩けるという、Napster To Goが月額1980円となっています。

また、一般の配信サービスと同じように、曲やアルバムごとに購入するNapster a la carteも利用でき、洋楽が150円で邦楽が200円、決済はクレジットカードかタワーレコードで出しているプリぺードカードで行うという、使い勝手の良さをドコモ2.0ではアピールしています。

ドコモ2.0 vs ソフトバンク

ドコモから、ソフトバンクに対抗したドコモらしい実用的な新サービス、ドコモ2.0が登場。

ドコモ2.0の新サービスは、ソフトバンクに対抗した形ですが、なかなか違いを出すのは難しいものです。

しかしドコモ2.0の904iシリーズのサービスの中には、わかりやすい機能もあります。

2in1は、1台で2回線分の契約ができるプランで、電話番号、メールアドレスを2つ持つことが出来て、電話帳などのデータも電話番号ごとに切り替えて利用できます。

仕事用とプライベート用で回線を使い分けたいビジネスパーソンや、宅急便の宛名など第3者に見られる可能性がある書類には、普段使っている番号とは違う、公開してもいい番号というものを、女性ユーザーなどを対象に2台目の需要として対応しています。

これを元に考え、価格はソフトバンクのホワイトプラン月額980円を意識して、ドコモ2.0は、35円安い月額945円としています。

1端末で2回線分の契約となるため、契約数の上積みにも貢献しています。

ドコモ2.0は、モーションセンサー対応端末は、携帯を傾けたり、振ったりしてプレイできる直感ゲームに対応しています。任天堂ウィーみたいなものでしょうか。

ドコモ2.0とソフトバンクでは、ドコモがより優れているシステムを利用しているので、ソフトバンクの携帯ではとても追いつかない状況になっているのが現状です。